今回は、教育系スタートアップ(wywy(わいわい)合同会社)を2021年に創業されたよったんさんに
ご自身の技術者ストーリー、機械学習エンジニア・データサイエンティストになる方法、
技術の活かし方をインタビューしました
4パートでの構成となります
1.技術者ストーリー (大学院卒~ITベンチャー企業~スタートアップ企業創業)
2.機械学習エンジニア・データサイエンティストになる方法
3.技術の活かし方
4.機械学習エンジニア・データサイエンティストを目指す方へのアドバイス
よったんさんプロフィール
神戸大学 大学院 文学研究科 論理哲学専攻 修士課程 修了
卒業後、ファッションデザインを学ぶ
機械学習(AI)を用いて「人が楽観的になる服を作るサービス」を立ち上げるという夢を持つようになる
2018年 DIVE INTO CODEに参画。機械学習エンジニアコース(フルタイム)の講師・メンターを3年務め、
約70人の機械学習エンジニア・データサイエンティストを輩出
2021年7月にwywy(わいわい)合同会社のCRO就任
今回のインタビューに快く承諾頂きまして有難うございます。編集部ヨコです。本日は宜しくお願いいたします
こちらこそ、宜しくお願いします
技術者ストーリー (大学院卒~ITベンチャー企業~スタートアップ企業創業)
本格的に技術者の勉強を開始されてから5年の間にCROになられたよったんさんに伺います
技術者になるきっかけは何だったのでしょうか
実は、大学院では哲学を学んでいました。卒業した時点で、服作りを仕事にしたいと思うようになり、その為に服の専門学校に行ったりCADで設計を学んだりしたりしたのですが、少し遠回りしているなと感じていました。この頃、自分が服を作るのではなくデータを活用した服のサービスを作りたいと、考え方が変化していきました。このタイミングでご縁があり、DIVE INTO CODE社で機械学習エンジニアコースのメンターとして働く機会を得たのがきっかけです。
ご自身の気持ちに沿っていった結果、文系ではあるがエンジニア(機械学習)の道に進まれたんですね。タイミング良かったのでしょうか
はい、ちょうどスクールで機械学習エンジニアコース(フルタイム4か月コース)を始めるタイミングでしたので、私自身の行いたいこととも重なり、のめり込んで学習・仕事をしました。
最初、メンターから担当されたと思うのですが、講師になる過程はどのような形だったのでしょか
入社して半年たった際に、講師だった上司が転職することになり、私が代わりに講師も務めることになりました。ベンチャーあるあるです
あるある(笑)。とはいえいきなり講師もされるとなると大変だったのでしょうか
周りのメンター、社長、仲間に支えられながらとにかく進めていきました。授業の準備や学習に追われる日々はなかなかハードでした。
鍛えられそうですね。3年のスクールでの勤務経験でどれ位技術力高まったのでしょうか。また、印象に残ったことありますでしょうか
機械学習エンジニアコースは、週5日制のコースでした。受講生は、意欲もポテンシャルも高い上に、仕事を辞めて毎日真剣に学習に取り組むので、こちらも授業の準備に必死でした。成長の早いみなさんの質問に答えられるように、技術を身につけていった感じです。
30代の方が多かったですが、一人一人目標も違って、行先も起業直後のスタートアップから上場企業、海外企業や顧問etc..さまざまでした。4ヶ月間、そばでみなさんを見ていたので、日々成長していく姿が印象に残っています。
あるあるポイント
機械学習エンジニア・データサイエンティストになる方法
続きまして、機械学習エンジニア・データサイエンティストになる方法が知りたいです。やはり専門スクールを活用するのが妥当でしょうか
はい、今は以前に比べ、独学でも可能なくらい学習教材は充実してきています(書籍、大学の公開講座、動画コンテンツetc)。独学の悩みは一つの分野を深追いしすぎたり、どこを抑えればいいか加減が分かりづらい点だと思います。短期間で程よく専門分野をカバーするなら、スクールも利用するのが良いのではないでしょうか。
私ももちろんスクール推奨派です(キリッ)
どのようなスクールだといいのでしょうか
まずは、カリキュラムが充実していること、アウトプットを個別にサポートしてくれるところがいいのでは。転職希望の方であれば就職サポートのあるなしもチェックポイントだと思います。
アドバイス有難う御座います。リサーチすすめます。
どんな方が、機械学習エンジニア・データサイエンティストに向いているのでしょうか、未経験からでもなれるものでしょうか
機械学習エンジニアになるかデータサイエンティストになるかで必要なスキルは異なりますが、共通するのは自律自走する姿勢でしょうか。いろんなタイプの方がいましたが、例えば、ポーカーが得意で元バンドマンというタイプの方が、未経験からKaggle(カグル)で上位入賞して、機械学習エンジニア職につなげている事例を、不思議とよく見かけました。
IT関係の職種以外の方でも目指せるんですね。Kaggle(カグル)は、この分野では就業にも役立つ位の仕組みなのでしょうか
はい、Kaggleを始め機械学習コンテストに上位入賞すると就職に役立つ、と転職エージェントから伺っていましたが、実際、スクールでそれを体現している方達をたくさん見てきました。Kaggleは、企業や研究者から提供されるデータと課題に対し予測モデルを構築してその性能を競う世界的なコンテストです。2010年に設立されて、現在の登録者数は1200万人を超えた(2023年3月時点)そうです。
なるほど、参考になるお話ありがとうございます!
あるあるポイント
技術の活かし方(独立後~)
技術の活かし方として、起業するがあります。よったんさんは、2021年7月にwywy(わいわい)合同会社を共同創業されています
独立のきっかけはどうのような経緯なのでしょうか
現代表(藤澤)に誘われたというのが大きいです。データ分析やシステム開発業務をしてみたかったので。
前職での働きが目に留まり誘われたのですね。(御社のYouTubeみまして、馴れ初めとか聞きたくもありますが一旦置いておきます。)
現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか
法人企業AI研修の講師、システムや教材開発、チューター、YouTube作成etcです。最近は法人研修の延長で企業様のデータ分析などにも取り組んでいます。
勤めの時と比べると広がりがあるのですね。いいことです
OpenAIが直近で盛り上げっているAI業界だと思いますが、「人が楽観的になる服を作るサービス」を作るということへのアプローチ状況はいかがでしょうか
それに関しては、ライフワーク的な位置付けでゆっくり取り組んでいます。自分の目標にはまだ遠いですが既存APIを活用しPythonでデモを試作してみました。
既製服のデザインを変更できるサービス
https://www.youtube.com/watch?v=jsCAHhlYHIc
しばし、デモ鑑賞、、、(珈琲を一杯飲む)。新技術ですね。
機械学習エンジニア・データサイエンティストを目指す方へのアドバイス
最終パートです。あと少しお願いいたします。
機械学習エンジニア・データサイエンティストの活躍領域は広がってきているのでしょうか。
はい、医療、自動車などの製造業、マーケティング、不動産、自治体、などと多岐に渡って活躍されています。一方、手軽な分析ツールが普及して、専門家でなくともできることが増えているため、専門家に要求されるスキルレベルはますます上がっていると思います。
需要はあるが要求レベルが上がっているのですね。この状況下で、これから機械学習エンジニア・データサイエンティストを目指す方へのアドバイスをいただけますでしょうか
技術は刻一刻と変わっていきますが、転職において変わらずに求められるものを3つ挙げるとすると、1自律自走する、2発信する、3素直さだと思います。
エンジニアにとって大事なのは、負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないことではなく、1自律自走する、2発信する、3素直さなんですね。本日はありがとうございました!!
こちらこそ、ありがとうございました
ーよったんさんが役員を務める wywy(わいわい)合同会社ー
企業紹介
wywy(わいわい)合同会社
2021年7月創業
事業内容:AIとWebの活用支援
教育動画の企画・制作 法人研修の企画・実施 システム開発の受託
CEO:藤澤 勇樹 CRO:遠藤 祥子(えんどうよしこ:通称よったん)
https://wywy.jp/