プログラミングスクールは、M&Aがよく行われます。
業界の歴史は10年程ですが、現在の大手スクールは、大半がM&Aされ資本のある企業が親会社となって運営されています。
プログラミングスクール M&Aがよく行われる理由
単体だと黒字運営が難しい事業である。コストがかなりかかります。
主なコスト:講師人件費、広告費、スタッフ人件費、システム構築・維持費、教材作成・維持費、教室代
この中でも講師費用は現役エンジニアで行う場合は、時給も高くなりますし、講座費用を一定額請求しなければ黒字化は難しいです。
そこで、卒業生を企業に紹介(人材ビジネス)をしたり、企業研修(DX、リスキング研修)を行ったり収益源を増やしていく必要があります。
創業者がスクールを一定規模にした場合に、それ以上の発展は他業種との連携をしていくなどビジネス要素も高くなり教育系ビジネス創業者がそこに関心が持てなくなる場合もあります
一方、技術者・デザイナーを一定規模確保したい企業にとっては、魅力的なM&A候補となります
過去10年の間に、現在の大手プログラミングスクール4社はM&Aされそれぞれの陣容で運営されています。
(大手プログラミングスクール6社:TECHCAMP、TechAcademy、DMM WEBCAMP、CodeCamp、
SAMURAI ENGINEER、Winスクール)
大手プログラミングスクール M&A 4事例
【TechAcademy】
キラメックス株式会社
2009年創業:村田 雅行氏(当時25歳)
2016年:ユナイテッドへのバイアウトを行う
2018年6月:代表取締役社長退任
親会社:ユナイテッド株式会社(デジタル広告、投資事業会社)/博報堂グループ会社
最初は、プログラミング教室(2-3年)その後オンラインに一本化。現在はオンラインスクールTOP級の受講生を誇る
一連のストーリーはこちら
https://www.wantedly.com/companies/kiramex/post_articles/123193
【DMM WEBCAMP】
株式会社インフラトップ
2014年創業:大島礼頌氏(当時23歳)学生起業家
2018年11月:DMM.comグループIN
大島氏は現在もCEO継続中
スクールの全国展開を加速させるためにDMM.comグループに入る(DMM英会話とのシナジーもある)
オンラインとオフライン融合型のプログラミングスクール。教養、PROコースがある。最近ではDX支援事業もスタート
一連のストーリーはこちら
https://thebridge.jp/2018/11/dmm-infratop
【CodeCamp】
株式会社トライブユニブ
2012年創業:池田洋宣氏(当時27歳)
2013年10月:オンラインプログラミングスクール「CodeCamp」をリリース
2015年8月:フューチャーアーキテクト(現フューチャー株式会社)の子会社化
2021年5月退任:現在エンジェル投資家
オンラインでは”日本初”となるマンツーマンでのプログラミングスクール
法人向け研修、CodeCampKIDSなどを展開
一連のストーリーはこちら
https://note.com/yousen/n/n90d377f6b438
【SAMURAI ENGINEER】
株式会社侍
2013年 木内翔大氏(当時22歳) 侍エンジニア塾を創業
2019年4月 夢真ホールディングスの子会社化(現:株式会社オープンアップグループ、プライム上場)
木内翔大|生成系AIエバンジェリスト
@shota7180
オーダーメイド、マンツーマン形式の授業の先駆け。ネット上では炎上事件もあった。現在はプライム上場企業グループ企業として新代表(高比良 直人氏)のもとサービスを展開している
受講生にとっては、運営母体がどこかは学習には大きい影響はないが
安定経営されている点はスクール選定の際に考慮してもいい
おすすめプログラミングスクール
TechAcademy(テックアカデミー)
選抜された現役エンジニアから学べるオンラインに特化したプログラミングスクールです。
転職支援有、副業サポート有。複数コースあり
親会社:ユナイテッド株式会社(グロース市場上場会社)/博報堂グループ
<Web制作・システム開発系>主なもの
・Webデザインコース
・フロントエンドコース
・PHP/Laravelコース・WordPressコース
・はじめてのプログラミングコース
・Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)・Javaコース
まとめ
ポイント
・現在の大手プログラミングスクールは M&A後の運営が多い。創業者は20代です。
・資本がいる事業であり、関連事業を行うことも多い
・現在伸長しているプログラミングスクールも M&Aが起こる可能性が高い